概要
2023年9月23日発売の「WORLD PREMIERE PACK 2023(ワールドプレミアパック2023)」にて、TCGで先行登場していたテーマである「Ghoti」が「ゴーティス」と名前を改め来日した。
そこで、来日時点での「ゴーティス」についての主な雑感を備忘録としてまとめておこうと思う。
この記事ではあくまでも「ゴーティス」のデザイナーズデッキとしての動きに基づいて考え、シンクロ展開に寄せた動きや、他カテゴリとの混ぜ物に関しては考慮しないものとする。
「ゴーティス」ってどんなデッキ?
「ゴーティス」は主に相手ターンでの展開を得意とし、特に除外を利用した動きに長けている魚族シンクロテーマである。
各ゴーティスモンスターは除外と関連付いた効果を持っていて、場・墓地・除外でリソースをやりくりして戦うことを主戦術とする。
特にエースモンスターである「最果てのゴーティス」は、相手ターンのシンクロ召喚に成功するとお互いのフィールドのカードを全て除外するというド派手な全体除去効果を持っているので、主にこの効果を如何にして通すかを考えながら戦っていくこととなる。
各カードの解説
一応、来日するにあたって各カードについて細かい雑感などを交えて解説しておこうと思う。
ゴーティスの灯ペイシス
3種類のチューナーのうちの1体。
①:場の自身を除外して手札から魚族モンスターを展開する効果
②:除外されると次のターンのスタンバイフェイズに特殊召喚される効果
③:特殊召喚された相手ターンのメインフェイズに自身を素材として魚族シンクロモンスターをシンクロ召喚する効果
の3つの効果を持っている。
②と③の効果はシフとの共通効果であり、ペイシスとシフを毎ターン除外し続けることがゴーティスデッキを動かしていくうえで大切なポイントとなる。
シフと比べて①に展開に絡む効果を持っているため、ペイシスとシフのどちらかを確保できるという場面では基本的にペイシスの方が優先度が高くなる。
手札からの展開効果は魚族ならばレベルなどのステータスに関係なく展開できるため、単純に魚族チューナーとして見た時も汎用性の高い効果を持っている。
その他、ペイシスはイーノックと合わせることで高いパフォーマンスを発揮するなど、3種類のチューナーの中でも一番優先度の高いカードがペイシスだと考えておけば、おおよそ間違いはないだろう。
ゴーティスの妖精シフ
3種類のチューナーのうちの1体
①:墓地の自身を除外して自分の場の魚族モンスターの攻撃力を上げる効果
②:除外されると次のターンのスタンバイフェイズに特殊召喚される効果
③:特殊召喚された相手ターンのメインフェイズに自身を素材として魚族シンクロモンスターをシンクロ召喚する効果
の3つの効果を持っている。
②と③が共通するペイシスと比べて、こちらは自分で能動的に墓地から除外できるため、デッドリーフで落とすと単体初動になる点が強み。
また、起動効果で墓地から除外できるため、承影の効果を誘発させたりなど、このカードにしかできない役割は多い。
ゴーティスの紅玉ゼップ
3種類のチューナーのうちの1体。
①:手札の自身を除外し、自分の墓地の魚族1体を除外する効果
②:相手ターンに除外されると場に特殊召喚される効果
③:特殊召喚時に自身を素材として魚族シンクロモンスターをシンクロ召喚する効果
の3つの効果を持っている。
ペイシス、シフと違って②と③の効果は固有の効果。
②で除外されると即時特殊召喚され、そのまま③でシンクロ召喚することができる。
そのため、相手ターンにスノーピオスやアリオンポスでこのカードを除外し、そのままシンクロ召喚に繋げるのが主な役割となる。
①の効果はあまり使う機会はないが、除外のサイクルが上手く機能せずに墓地にゴーティスモンスターが溜まり続けてしまっている状況を打開する時など、稀に必要になる場面もあるので覚えておこう。
ゴーティスの兆イグジープ
☆4の「ゴーティス」名称の非チューナー
①:場所を問わず魚族が除外された場合に手札から特殊召喚できる効果
②:除外されると次のターンのスタンバイフェイズに墓地・除外から「ゴーティス」罠をセットする効
の2つの効果を持っている。
主に使うのは①の効果の方で、最果ての宇宙で手札に加えることでそのまま特殊召喚することができる。
墓地の罠カードの再利用効果は除外された次のスタンバイフェイズとやや遅く、罠カードを使うためにはそこから1ターン待たないといけない。
しかし、リソース勝負になったロングゲームの対面などでは役に立つこともしばしばある。
ゴーティスの守人イーノック
☆6の「ゴーティス」名称の非チューナー
①:召喚・特殊召喚時に除外されている☆4以下の魚族を特殊召喚する効果
②:手札・場の魚族を除外して「ゴーティス」罠カードをサーチする効果
の2つの効果を持っている。
①の効果は単純に横並びに貢献するのが偉く、ペイシスから特殊召喚することでそのまま自身の効果で除外されたペイシスを特殊召喚できる。
②の効果でサーチするカードは大体の場合はフューリーで、ペイシスと合わせて初動として入った場合はチェインをサーチすることが多い。
ゴーティスの陰影スノーピオス
☆6の「ゴーティス」名称の非チューナー
①:自分・相手のメインフェイズに手札・墓地の魚族2体を除外して手札から特殊召喚する効果
②:特殊召喚時に場のカード1枚に場から離れたら除外される状態を付与する効果
③:除外されると墓地の魚族を除外して手札に戻ってくる効果
の3つの効果を持っている。
各効果が密接に絡み合っているモンスターで、①の効果でゼップを除外してそのままゼップとシンクロ召喚するのが主な仕事となる。
一応、初手でこのカードとゼップに加えて魚族モンスターを1体持っていれば、後攻0ターン目に妨害しにいくこともできなくはない。
②の場から離れると除外される状態を付与する効果は相手カードに付与するほか、自身に付与して③の効果で手札に帰ってくる予約をしても良い。
③の効果は実質このカードの除外を墓地の魚族除外に変換できることを意味しており、イーノックやアリオンポスの効果で手札・デッキのスノーピオスを除外することで墓地のカードを能動的に除外することもできる。
ゴーティスの大蛇アリオンポス
☆6の魚族シンクロモンスター
①:シンクロ召喚時にデッキから☆6以下の魚族を除外する効果
②:シンクロ素材として墓地へ送られた場合に墓地の魚族を除外し、そのレベル以下の魚族モンスターをサーチする効果
の2つの効果を持っている。
自分ターンに①の効果でペイシスやシフを除外して次ターンの布石にするもよし、相手ターンにゼップを除外してそのまま☆8シンクロに繋げるもよしの万能中継モンスター。
基本的にはチューナー3種のどれかを除外することが多いが、スノーピオスを除外することで墓地除外に変換できることは覚えておこう。
サーチ効果は自身も除外対象にできるので、最低でも☆6以下をサーチできる。
初動ではスノーピオスかゼップの確保に使うことが多いが、中盤以降や既にスノーピオスとゼップを確保できている場合はイーノックや状況に応じてアビスシャーク、ミナイルカ等の魚族汎用カードを触りに行っても良い。
サーチ効果はシンクロ素材として墓地に送られる必要があるので、マクロコスモスや次元の裂け目の適応下、グオグリムから蘇生した後など場から除外される場合は効果を発動できないので気を付けよう。
ゴーティスの双角アスカーン
☆8の魚族シンクロモンスター
①:シンクロ召喚時に自分の場の魚族1体と相手の場のカード1枚を除外する効果
②:除外された場合に墓地の魚族を除外することで特殊召喚できる効果
の2つの効果を持っている。
ゴーティスの妨害を担うカードであり、場のカードであればモンスター・魔法・罠問わず除外できる。
②の効果は除外される場所を問わないので墓地から除外された場合でも墓地の魚族をコストに盤面に戻ってこれる。
ゴーティスの死棘グオグリム
☆8の魚族シンクロモンスター
①:相手モンスターとの戦闘時に相手モンスターを除外する効果
②:相手スタンバイフェイズにこのカードのシンクロに使用した素材一組を墓地から特殊召喚する効果
の2つの効果を持っている。
自分ターンに除去を飛ばしながらそのまま相手ターンの布石になれる☆8シンクロは貴重であり、意外と使いどころはあるカード。
主にイーノックとイーノックから特殊召喚した☆2チューナーで出すことが多く、相手スタンバイに分解することでイーノックの特殊召喚時効果を使って盤面を広げることができる。
ただしアリオンポスを蘇生してシンクロ素材にしても、②の効果で特殊召喚したモンスターは除外されるのでアリオンポスのサーチ効果は使えないため注意。
最果てのゴーティス
☆10の魚族シンクロモンスター
①:元々の攻撃力がお互いの除外されているモンスターの数×500になる効果
②:相手ターンにシンクロ召喚に成功すると場のカードを全て除外する効果
③:モンスターゾーンから除外されると次のターンのスタンバイフェイズに特殊召喚される効果
の3つの効果を持っている。
このデッキのエースモンスター。
まず注目すべきはシンクロ素材の指定で、魚族チューナー1体以上を指定しているので2体以上の魚族チューナーを使用してもシンクロ召喚できる。
たとえば相手ターンに特殊召喚したペイシスとイーノック、イーノックから特殊召喚したシフのような盤面でも、ペイシスの効果でシフとイーノックを巻き込んでこのカードを出すことができる。
①の効果も除外されているモンスターの数×500と倍率が高く、大体の場合このカードのシンクロ召喚に繋げる間に4~6枚程度は自分・相手のモンスターが除外されているので、基本的に2000~3000程度の打点は保証されている。
②の効果は言うまでもなく、最強クラスの盤面リセット効果であり、ゴーティスデッキは基本的にこのカードの②の効果を如何にして通すかを考えながら戦っていくこととなる。
盤面から除外する限りは③の効果で幾度でも戻ってくるので、一度出した後はチェインやフューリーの除外先に充ててしまうのも手。
最果ての宇宙
「ゴーティス」デッキのフィールド魔法。
「ゴーティス」名称はない。
①:自分の場に魚族シンクロモンスターがいる限り、効果で破壊・除外されない効果
②:手札・墓地の魚族1体を除外して、デッキから「ゴーティス」モンスターをサーチする効果
③:自分の場に魚族が召喚・特殊召喚された場合に、自分の場の魚族1体を除外して、自身をサルベージする効果
の3つの効果を持っている。
まず①の効果で基本的に場持ちがよく、相手ターンに羽根帚などをされても、チェーンしてシンクロ召喚することで破壊を回避したりもできる。
②の効果で毎ターン墓地の魚族を除外できるので、墓地に落ちてしまって回収し損ねたスノーピオスを除外したり、アスカーンを除外して盤面に再出力したりしながらサーチを行える。
サーチ先は初動の場合はチューナーかイグジープ、2サイクル目以降はイーノックをサーチすることが多い。
③の効果は自身のサルベージと墓地へ行ってしまった際のケアも万全。
このカードが墓地にある状態でアスカーンや最果てのシンクロ召喚時効果に無限泡影のような盤面無効を貰ってしまった場合、③の効果でアスカーンや最果てを除外することで無効を回避することもできる。
ただし最果てを除外しながら最果ての全除外効果を使った場合、場にあるこのカードは除外されてしまうので注意しよう。
ゴーティス・チェイン
「ゴーティス」罠カードの1枚。
自分の場の魚族モンスター1体を除外して、除外したモンスターとはカード名の異なる「ゴーティス」モンスター1体をあらゆる領域から特殊召喚する効果を持っている。
初動に絡めた際にアスカーンの除去効果にチェーンしてアスカーンを除外し、チューナーを追加するのが基本的な運用方法。
その他、サクリファイスエスケープに使ったり、イーノックを特殊召喚して除外ゾーンのモンスターを引っ張ったりと用途は多岐にわたる。
ゴーティスチューナーは基本的には相手ターンにはメインフェイズ中にしかシンクロ召喚できないが、このカードでゼップを特殊召喚することでバトルフェイズやエンドフェイズにもシンクロ召喚が行えることは覚えておこう。
ゴーティス・コスモス
除外されている魚族モンスターの数に応じ、
1体以上:魚族に戦闘破壊耐性の付与
4体以上:魚族モンスターの効果発動及び効果を無効化されない状態を付与
8体以上:エクストラデッキから魚族シンクロモンスターをシンクロ召喚扱いで特殊召喚
を行う効果を持っている。
ゴーティスデッキは基本的には相手ターンにはメインフェイズ中にしかシンクロ召喚できないため、バトルフェイズ以降宣言にとても弱いという欠点があるが、このカードで戦闘破壊耐性を付与すればある程度誤魔化すことができる。
相手の無効効果にチェーンして4体以上の効果を使うことで相手の無効をすり抜けたりなど、このカードにしかできないことは多い。
しかし、除外が肥えやすいテーマとはいえ、8体はある程度狙おうとして動かないと貯めにくい。
1体以上は戦闘破壊耐性、4体以上は効果無効をすり抜けられるとはいえフィールドのモンスターに限定されると、いささか使いにくさも目立つ。
しかしながら、長期戦になりやすいリソース勝負の対面などでは無類の強さを発揮するので、イグジープで拾うために1枚くらいは挿しておいてもよいかもしれない。
ゴーティス・フューリー
①:自分の場の魚族1体と相手の場のモンスター1体を次の自分スタンバイフェイズまで除外する効果
②:自分の場に魚族モンスターが特殊召喚された場合に、場か墓地のこのカードを除外して、自分の場の魚族モンスターの攻撃力を除外されているカードの数×100アップする効果
の2つの効果を持っている。
①の効果は単純に使えば1:1の除去だが、ゴーティスモンスターは除外されると場に帰ってくるものもいるので、一時的とはいえ往復ターンで2体のモンスターを除去できる。
②の効果は地味なパンプアップ効果と思われがちだが、この効果の本質は召喚・特殊召喚時に発動する誘発効果という部分。
アスカーンや最果てのシンクロ召喚成功時に効果にチェーンしてこの効果を発動することで、直チェーンで無効化してくる効果をケアすることができる。
もちろんパンプアップ効果も除外が肥えやすいこのデッキならばかなりの数値になる上に全体に付与するので案外バカにならない。
展開例
①:デッドリーフ1枚
デッドリーフを召喚。効果でデッキからシフを墓地へ送る。
墓地のシフを除外し、デッドリーフを対象として攻撃力を500上げる。
相手スタンバイフェイズに除外されているシフを特殊召喚。
相手ターンにシフとデッドリーフでアリオンポスをシンクロ召喚し、効果でゼップを除外。
ゼップの効果で自身を特殊召喚。そのままゼップとアリオンポスでアスカーンをシンクロ召喚。
アリオンポスの効果で自身を除外し、任意の魚族をサーチ。
結果:アスカーンの①で1妨害
デッドリーフ1枚から☆8魚族をシンクロ召喚する動き。
もちろんアスカーンではなく白闘気白鯨でも良い。
②:デッドリーフ+チェイン
デッドリーフを召喚。効果でデッキからシフを墓地へ送る。
墓地のシフを除外し、デッドリーフを対象として攻撃力を500上げる。
チェインをセットしてターンエンド。
相手スタンバイフェイズに除外されているシフを特殊召喚。
相手ターンにシフとデッドリーフでアリオンポスをシンクロ召喚し、効果でゼップを除外。
ゼップの効果で自身を特殊召喚。そのままゼップとアリオンポスでアスカーンをシンクロ召喚。
アリオンポスの効果とアスカーンの効果にチェーンして、アスカーンを除外してチェインを発動。
アリオンポスの効果で任意の魚族をサーチ。アスカーンの効果で自身と相手の場のカード1枚を除外、チェインでペイシスを特殊召喚。
相手ターンにペイシスとアスカーンで最果てのゴーティスをシンクロ召喚。
結果:アスカーンの①と最果てのゴーティスの②で2妨害
上記の初動にチェインを合わせて引いていた場合の展開。
③:ペイシス+サイレントアングラー
ペイシスを召喚。サイレントアングラーを特殊召喚。
ペイシスとサイレントアングラーでアリオンポスをシンクロ召喚し、効果でスノーピオスを除外。
スノーピオスの効果で墓地のペイシスを除外し、自身を回収。
相手スタンバイフェイズにペイシスを特殊召喚。
相手ターンにペイシスとアリオンポスでアスカーンをシンクロ召喚。
アリオンポスの効果で自身を除外し、ゼップをサーチ。アスカーンの効果で自身と相手の場のカード1枚を除外。
墓地のペイシスを除外し、アスカーンの効果で自身を特殊召喚。
相手ターンに手札のゼップと墓地のサイレントアングラーを除外し、手札のスノーピオスを特殊召喚。
ゼップの効果で除外されている自身を特殊召喚し、ゼップとスノーピオスで白闘気白鯨をシンクロ召喚。
結果:アスカーンの①と白闘気白鯨の①で2妨害
ペイシスとサイレントアングラーの組み合わせの展開。
白闘気白鯨に行かずにアスカーンとゼップで最果てのゴーティスを出しても良い。
サイレントアングラーの部分は特殊召喚できる☆4魚族モンスターなら何でもよいため、簡易融合、簡素融合、最果ての宇宙+魚族(イグジープサーチ)などでも可。
⑤:シフ+サイレントアングラー
シフを召喚。サイレントアングラーを特殊召喚。
シフとサイレントアングラーでアリオンポスをシンクロ召喚し、効果でペイシスを除外。
墓地のシフを除外し、アリオンポスを対象として攻撃力を500上げる。
相手スタンバイフェイズに除外されているシフとペイシスを特殊召喚。
相手ターンにペイシスとアリオンポスでアスカーンをシンクロ召喚。
アリオンポスの効果で自身を除外し任意の魚族をサーチ。アスカーンの効果で自身と相手の場のカード1枚を除外。
墓地のペイシスを除外し、アスカーンの効果で自身を特殊召喚。
相手ターンにシフとアスカーンで最果てのゴーティスをシンクロ召喚。
結果:アスカーンの①と最果てのゴーティスの②で2妨害
③の☆2チューナーがシフのパターン。
シフでも③と同様の展開はできるが、シフから入ってペイシスを確保できていない場合はこちらを優先したい。
⑤:ゼップ+サイレントアングラー
ゼップを召喚。サイレントアングラーを特殊召喚。
ゼップとサイレントアングラーでアリオンポスをシンクロ召喚し、効果でペイシス(シフ)を除外。
相手スタンバイフェイズにペイシス(シフ)を特殊召喚。
相手ターンにペイシス(シフ)とアリオンポスでアスカーンをシンクロ召喚。
アリオンポスの効果で自身を除外しスノーピオスをサーチ。アスカーンの効果で自身と相手の場のカード1枚を除外。
墓地のペイシス(シフ)を除外し、アスカーンの効果で自身を特殊召喚。
相手ターンに墓地のゼップとサイレントアングラーを除外し、手札のスノーピオスを特殊召喚。
ゼップの効果で除外されている自身を特殊召喚し、ゼップとスノーピオスで白闘気白鯨をシンクロ召喚。
結果:アスカーンの①と白闘気白鯨の①で2妨害
③の☆2チューナーがゼップのパターン。
こちらも白闘気白鯨に行かずにアスカーンとゼップで最果てのゴーティスを出しても良い。
⑥:ペイシス+イーノック
ペイシスを召喚。
ペイシスを除外し、イーノックの効果でチェインをサーチ。
チェインを伏せてターンエンド。
相手スタンバイフェイズにペイシスを特殊召喚。
相手ターンにペイシスとイーノックでアスカーンをシンクロ召喚し、アスカーンの効果にチェーンして、アスカーンを除外してチェインを発動。
自身と相手の場のカード1枚を除外し、シフを特殊召喚。
墓地のペイシスを除外し、アスカーンの効果で自身を特殊召喚。
相手ターンにシフトアスカーンで最果てのゴーティスをシンクロ召喚。
結果:アスカーンの①と最果てのゴーティスの②で2妨害
イーノックが絡む初動のパターン。
チェインを素引きしている場合はコスモスやフューリーをサーチしよう。
相性のいいカード
その他テーマ外のカードで相性の良いカードを挙げていこうと思う。
・鰤っ子姫、ワン・フォー・ワン
初動の安定化に貢献しつつ、魚族モンスターであるため各種コストに対応しているカード。
コスモスの登場で除外されているカードを貯める意義もできた。
・揺海魚デッドリーフ
ゴーティスデッキで1枚から最低限の初動になってくれるカード。
墓地効果でエクストラ破壊などに対応できるのも強み。
・サイレントアングラー
☆2+☆4初動の特殊召喚できる☆4枠に。
ペイシスやアビスオーパーの手札から特殊召喚する効果とは相性が悪い点に注意。
・死神官スーパイ、スーパイ
死神官+手札コストでアリオンポスになれるので初動の量増しに。
召喚権に依存しがちなこのデッキにおいて手数になれる貴重なカードだが、スーパイ素引きという裏目が付きまとうのがネック。
・アビス・シャーク
アリオンポスのサーチの選択肢に。
こちらも手数になれるカードだが、シンクロ召喚の素材には向いていないので主にエクシーズかリンクに使うことになるだろう。
適当なモンスター+このカードでデッドリーフをサーチしてアビスオーパーで特殊召喚することで簡易的な初動になれるのは強みか。
・ミナイルカ
WPPでゴーティスと一緒に上陸した魚族モンスター。
自身の効果で妨害を踏みに行けるが、場に出すためには水属性モンスターの効果に直チェーンしないといけない。
相手ターンにも展開できるカードだが、今のところ相手ターンに☆4非チューナーを追加しても何も起こらないのは悲しいところ。
単体でもスキルドレイン等の置物を無効化しにいけるのは、このカード独自の利点といえる。
・簡易融合、簡素融合(レア・フィッシュ)
☆2+☆4初動の☆4側として。
レアフィッシュは魚族モンスターなので、各種コストに充てられるのも好相性。
・相剣大公-承影
自分ターンに出す☆10シンクロ枠。
最果ての宇宙やシフで起動するのは容易な上、スノーピオス等で相手ターンにも能動的に起動できる。
除外による除去なので最果てのゴーティスの打点上昇にも貢献でき、自身の打点補助もこのデッキならばある程度の数値が期待できる。
・白闘気白鯨
☆8魚族シンクロモンスターの選択肢に。
スノーピオスとゼップで作る場合はスノーピオスの効果で1枚だけ破壊を除外に変換できる。
チェーン2以降にシンクロ召喚するとタイミングを逃す点だけ注意。
・魔救の奇跡-ドラガイト
自分ターンに出す☆8シンクロの選択肢として採用したいカード。
除去を撃つ場面ではないが、☆8シンクロは出しておきたい、というシーンはまあまああるのでエクストラデッキに余裕があるなら入れておきたい。
・S:Pリトルナイト
ゴーティスデッキの手札事故のパターンとして、☆4非チューナーばかり固まってチューナーが来ないケースが上げられる。
そういう場合の誤魔化しに手軽に妨害になれるカードとして採用しておきたい。
単純にフリーチェーンで一時的に除外に逃げられるカードなので、最果てのゴーティスと組み合わせながら継続的な妨害として使えるのも強みの一つ。
・アビス・オーパー
水属性2体で出せるリンクモンスター。
手札から魚族を展開でき、自分ターンに除去が打てるカードでもあるので1枚は採用しておきたい。
デッキレシピ
各カードの採用理由と枚数について
このレシピの基本方針としてトーナメントシーンを想定しているわけではなく、カジュアルシーンにおいて広く浅く色んなデッキと遊べるようにチューンナップしているということを念頭に置いて読んで欲しい。
ペイシス 3 シフ 3 ゼップ 3
チューナー3種は全種とも3枚採用とした。
ゴーティスデッキでリソースを回していくうえで、ターン中に同名のチューナーを2度除外せざるを得ないなど、諸々の理由で除外から帰ってこなくなるカードが発生することがある。
そういった場合に各1枚採用だとデッキの巡りが悪くなるとして、チューナーは全種とも3枚採用している。
このレシピだと誘発を積んでいないので枠が余っているが、誘発を積む場合はシフとゼップは枚数を削っても良いと思う。
ただ、シフもゼップも1枚採用だと素引きした場合に裏目が生じる場面があるので、削るにしても1枚か2枚かは慎重に考えるべきだと思う。
鰤っ子姫 3 デッドリーフ 3 ワンフォーワン
それぞれ初動に貢献するので最大枚数の採用。
枚数を詰めるなら鰤っ子姫とワンフォーワンは抜いてしまってもいいのかもしれない。
スノーピオス 2
初手で最果ての宇宙でスノーピオスを除外せざるを得ないなどの場面を考慮して2枚採用。
手札に1枚抱えているのと別にデッキに1枚眠っていると、アリオンポスの効果で墓地を除外できるので2枚の恩恵もそれなりにある。
イーノック 2
イーノックに関しては採用するかどうか意見が分かれるところだが、相手によっては罠が大事になる対面もあるので個人的には1枚は入れておきたい。
イグジープ 2 最果ての宇宙 3 テラフォーミング
イグジープの採用意義は最果ての宇宙を☆4非チューナー出力カードとして扱える部分にあると思っている。
そのため、最果ての宇宙を採用する場合はイグジープは1~2枚は採用しておきたい。
サイレントアングラー 3 簡素融合 1 レアフィッシュ 1
☆4非チューナー出力カード。
簡素融合は簡易融合と合わせてもう何枚か採用してもいいかもしれないが、重ね引きや中盤以降腐るのを嫌って1枚に。
ミナイルカ 1
かわいいね。
白の水鏡 2
貫通札枠。
デッドリーフ+水鏡で☆2チューナー+☆4非チューナーの展開に派生できたりもする。
チェイン 3 フューリー 2 コスモス 1
チェインは大体の初動に合わせて引くことで一手妨害が増えるので最大枚数の採用。
フューリーは強いけど、そんなに何枚もいらないので2。
コスモスはなければなくても良いが、必要になる場面もあるので1枚だけ。
アリオンポス 2
基本的に初動以外では使わないが、初動が潰された時や中盤以降に☆6シンクロしたい時に無いと困るので2枚の採用。
アスカーン 3
初動で出した後は墓地と場を反復横跳びするのが仕事。
中盤以降にアスカーンの除去効果を使いたいシーンはあるので最低2枚は欲しい。
今回は他に入れたいカードもなかったので3枚。
グオグリム 1
なんだかんだ欲しい場面はまあまあるので採用。
最果てのゴーティス 3
エースは黙って3枚。
白闘気白鯨 1 ドラガイト 1
☆8シンクロの選択肢。
アスカーンの除去効果は同名ターン1なので、妨害の手数を増やす意味でも白鯨は必須枠だと思っている。
承影 1
自分ターンに出す☆10シンクロ枠。
人によってエクストラに余裕があるなら汎用枠としてバロネスやらアクセルスターダストやらはあっても良いと思う。
S:Pリトルナイト 1
非チューナーばかり来た時のお茶濁し要員。
以前はステルスクラーゲンを採用していたが、こちらの方が緩い素材で妨害になれる上、一時除外で軽いシナジーもあるためこちらに。
アビスオーパー 1
広く浅い対面を見ようと思うとバグースカのことも考えてリンクモンスターは1枠欲しいと思ったので。
毎ターンリソースが帰ってくる都合盤面が埋まりがちなので盤面整理も兼ねて。
終わりに
去年の7月にTCG版Power of the Elementsの情報が公開されてから、ずっと来日を待ちわびていた「Ghoti」デッキ。
それがようやく来日したということで、少しばかり浮足立っている。
来日するにあたって連動して新規カードや、テーマ外で相性の良いカードも実装されると思われるので「Ghoti」改め「ゴーティス」デッキを楽しみながらそれらの登場を待つことにしようと思う。