メモ帳

自分用の振り返りメモ

デッキメモ-【シーランサー】〔~2023年8月〕

概要

2022年7月の制限改訂で餅カエルが禁止カードに指定され、デッキの基幹ギミックが8割型霧散してしまったので、何かしら別のアプローチを考えないといかんなと考えていた。

とりあえず一応それっぽい形にはなったので一旦記事にしてまとめておくことにする。

 

 

解説

餅カエルがいなくなって動きづらくなった部分に関しては、「スプライト」カードを使って誤魔化していくことにした(というかこの人達のせいで餅カエルが禁止になったのでは?)。

 

大まかな初動としては

①:鬼ガエル+水属性モンスター

②:素早いビーバー+水属性モンスター

の二通り。以下、手順。

 

①:鬼ガエル+水属性モンスター

《鬼ガエル》を召喚。《粋カエル》を墓地へ。

《鬼ガエル》を自身の効果コストで手札に戻す。

水属性モンスターを捨てて《鬼ガエル》を特殊召喚。《魔知ガエル》を墓地へ。

《魔知ガエル》を除外し、《粋カエル》を特殊召喚

《鬼ガエル》と《粋カエル》で《ギガンティック・スプライト》をエクシーズ召喚。

ギガンティック》の効果で《ブリリアント・ローズ》を特殊召喚

ブリリアント》の効果で《ジェムナイト・アクアマリナ》を墓地へ。

ギガンティック》と《ブリリアント・ローズ》で《スプライト・スプリンド》をリンク召喚。

《スプリンド》で《クリスタル・ローズ》を墓地へ。

《鬼ガエル》を除外して《粋カエル》を特殊召喚

《アクアマリナ》を除外して《クリスタル・ローズ》を特殊召喚

《粋カエル》と《クリスタル・ローズ》で《森のメルフィーズ》をエクシーズ召喚。

《森のメルフィーズ》で《メルフィー・キャシィ》をサーチ。

エンドフェイズに《キャシィ》を自身の効果で特殊召喚

 

結果:《スプライト・スプリンド》+《森のメルフィーズ》+《メルフィー・キャシィ》

「ジェムナイト」カードの下準備を進めながら《スプリンド》のバウンスで牽制しつつ、《キャシィ》で後続をサーチして次のターンに繋ぐ形。

タイミングが難しいが、一応《森のメルフィーズ》の無効もおまけでついてくる。

《キャシィ》のサーチは主に《素早いビーバー》に充てて、次ターン以降、2枚目の《ギガンティック》や《コーラルアネモネ》等を展開していく。

 

②:素早いビーバー+水属性モンスター

《素早いビーバー》を召喚。効果でデッキから2体目の《ビーバー》を特殊召喚

《ビーバー》2体で《ギガンティック・スプライト》をエクシーズ召喚。

ギガンティック》の効果で《鬼ガエル》を特殊召喚。《粋カエル》を墓地へ。

《鬼ガエル》を自身の効果コストで手札に戻す。

水属性モンスターを捨てて《鬼ガエル》を特殊召喚。《魔知ガエル》を墓地へ。

《魔知ガエル》を除外し、《粋カエル》を特殊召喚

《鬼ガエル》と《粋カエル》で《水精鱗-サラキアビス》をリンク召喚。

 

結果:《ギガンティック・スプライト》+《水精鱗-サラキアビス》

相手ターンに《サラキアビス》が破壊されれば《魔知ガエル》をコストで落としてそのまま特殊召喚し、「ガエル」リソースを確保できる。

《サラキアビス》で「水精鱗」カードに触れるので、そのまま《鬼ガエル》のコストに充てて動かしていきたい。

いい加減、この相手依存の《サラキアビス》戦術から脱却したいなとは思っている。

 

 

主要なカードの採用理由について

《シー・ランサー》

当デッキのエースモンスターにしてデッキエンジン。

このカードに各種モンスターを装備して、リソース確保と妨害をこなしながらビートダウンしていくことを目的としている。

基本的に1度触れれば使い回しが効くので、除外などで手の届かない領域に飛ばされることを加味して長らく2枚の採用だった。

《餅カエル》の禁止以降、「スプライト」カードに屋台骨を任せるようになった関係から、《氷結界》の墓地効果を気安く使えなくなったので、できる限り手札に来てほしいと考えて久方ぶりに3枚採用することにした。

 

「ガエル」カード

《シーランサー》デッキの相方といえば。

元々このデッキは所謂【ガエルランサー】をベースとして組んでいたところに、《ジェムナイト・アクアマリナ》の装備を目論んで【ガエルジェムランサー】の形を取り始めたのが成り立ちだったので、自然とこれらのカード群は採用されるよねという。

《シーランサー》に多種多様なカードを装備して戦うというデッキコンセプトで「ガエル」のカードを採用しないのもおかしな話ではある。

「スプライト」の登場で《ギガンティック》→《スプリンド》の動きから《ブリリアント・ローズ》と《クリスタル・ローズ》に触れるので、そのまま《アクアマリナ》を装備する準備が整うようになったりなど、2軸の動きを絡める意味合いも以前よりは増したのかなと。

 

「ジェムナイト」カード

【ガエルジェムランサー】の「ジェム」の方。

《シーランサー》に装備した《アクアマリナ》を相手ターンに《ハイレート・ドロー》で剥がすというやや回りくどい動きをすることで《シーランサー》の装備を妨害に変換するカード。

その他、《ジェムナイト・アメジス》をエンドフェイズに《デーモン・イーター》等で剥がすことで、相手のバックを全てバウンスする動きを考えてた時期もあった。

ブリリアント・ローズ》の登場で2軸の動きから準備が整うようになって、《ブリリアント・フュージョン》等の大掛かりなギミックが必要なくなったのはデッキとして大きな前進だったと思う。

《クリスタル・ローズ》の除外対象が融合モンスター指定なので、今後装備する意義のある融合モンスターが増えた時にデッキに組み込みやすいのも拡張しやすくて良い点だと思っている。

 

「スプライト」カード

《餅カエル》亡き後、【シーランサー】デッキの屋台骨を買って出てくれた救世主、に見せかけて《餅カエル》抹殺の犯人。

採用しているのが《ギガンティック》と《スプリンド》のエクストラ連中だけで、メインデッキのカード達が入っていないのはデッキの主役がどちらなのか分からなくなるため。

これで《餅カエル》が制限復帰したら《ギガンティック》と《スプリンド》を手に入れた分、収支プラスなんだけどなあ(妄言)とずっと言っている。

 

「獣族」関連カード

先攻で《スプリンド》の横に置いておく★2エクシーズを探した結果、軽い妨害をこなしながら2軸の動きに貢献できる《素早いビーバー》をサーチできるカードとして《森のメルフィーズ》に白羽の矢が立ったのが採用のきっかけ。

もともとこれらのカードを考える前は《深海のアリア》と合わせて《深海のディーヴァ》を採用するつもりだったのが、そのまま《素早いビーバー》にすげ替わった形。

すでに《素早いビーバー》が手札にある場合のサーチ先散らしとして《フェンリル》も採用しているが、現時点のデッキでは《粋カエル》で除外できる「ガエル」カード以外に除外したい水属性もそこまでいないので、あまり大した意味はないのかもしれない。

 

「水精鱗」カード

採用しているのは《サラキアビス》、《アビスグンデ》、《ネレイアビス》の3枚。

もともと《サラキアビス》でデッキから《シーランサー》を落とすことで《コーラルアネモネ》の準備を整える目的で採用していたが、《氷結界》の登場した今、相手依存のこの動きを採用し続ける意味があるのかというと疑問ではある。

ただ、《サラキアビス》で手札で腐ったカードを切れるのは無視できない利点であり、《アビスグンデ》で《サラキアビス》を蘇生することで《ギガンティック》へ向かったり、高リンクへのリンク値稼ぎになったりと何かと便利なためにずるずると採用してしまっている。

現状では他に入れたいカードもないため、デッキ枚数の量増しの意味も込めて採用している部分が大きいので、他に採用したいカードが増えてきたら抜けるギミック候補筆頭ではある。

 

「マリンセス」カード

「マリンセス」カード、といいつつ《コーラルアネモネ》と《バブルリーフ》の2種だけなのだが。

《コーラルアネモネ》は言うまでもなく《シーランサー》の蘇生カードとして。

稀に《魔知ガエル》を蘇生して防御の布陣を固めにいったりもする。

《バブルリーフ》は単純に墓地の水属性を除外できるカードというところで採用しているが、打点要員として運用することもそれなりに多い。

ただ、除外したい水属性筆頭だった《餅カエル》がなぜかいなくなったのに伴って、「グレイドル」等の除外したいカード群がごっそり抜けてしまったので、水属性を除外するカードとしての採用意義は薄れているのかもしれない。

 

「バージェストマ」カード

《ハイレート・ドロー》と《氷結界》を落としつつ、申し訳程度に2軸の動きに貢献できるカードとして《バージェストマ・マーレラ》をメインに採用。

もちろん《おろかな副葬》でもいいのだが、落としたいカードが罠カードのみで、かつ2軸の動きが噛むデッキなのだから、《マーレラ》で落とす方がデッキ全体のまとまりが良いかなと思ってこちらを採用している。完全に趣味の問題。

《バージェストマ・ディノミスクス》は貴重な除去カードではあるが、元々「ジェムナイト」周りのカードとして《ジェムナイト・フュージョン》が入っていた時に、手札コストとしての役割を全うするためという意味での《ディノミスクス》採用だったので、一度見直しても良いかなと思っている。

「水精鱗」カードの項でも少し触れたが、《餅カエル》の禁止化でデッキのギミックがごっそりすげ替わったこともあって、半ばデッキ枚数の量増しのために採用されているカードがいくつかあるので、この辺りの採択の見直しをしたいカードも仕方なく入れたままになっているということが多少なりともあったりはする。

 

《真竜皇バハルストスF》

《シーランサー》の装備破壊カードその1。

自分の手札・場の水属性モンスター1体以上を含むモンスター2体を破壊しながら場に出てくるモンスター。

テキストの順に処理するために破壊に成功しなかった場合は特殊召喚されずに手札に残り続けるという特性を持つので、《シーランサー》の破壊身代わり効果を使うことで使い減りしない装備品破壊カードとして運用できる。

もちろん、場に出して相手の魔法罠カードの除去を行うこともあるので、相手からすると除去が飛んでくるかどうか分からない揺さぶりをかけられる。

《シーランサー》以外の破壊対象には余分に蘇生した《粋カエル》等を充てることが多いが、その他盤面整理に使うことも。

 

水月のアデュラリア》

このデッキの貴重な打点要員。

出力手段は余分な時に《氷結界》で拾って《シーランサー》の装備を参照して特殊召喚、または適当に落として置いて《コーラルアネモネ》で蘇生する等。

☆4以下を墓地に落とす効果は基本的に《サイレンス・シーネットル》を確保するために使う。

 

《ジェントルーパー》

《魔知ガエル》と合わせて盤面を守るためのカード。

元々は《餅カエル》から出した《魔知ガエル》と合わせて運用する想定だったが、《餅カエル》がいなくなったので採用意義は昔に比べて減ってはいる。

「水精鱗」カードや《ディノミスクス》辺りと同じく名残で入っているが、量増しのために抜けずにいるカードの類。

一応《コーラルアネモネ》で《魔知ガエル》を構えることがなくはないのと、《戦線復帰》と合わせたりもできるので、採用理由はゼロではない。

ブリリアント・フュージョン》と《ジェムナイト・セラフィ》のセットが入っていたころは光属性の融合素材という言い訳も若干あったのだが。

 

《サイレンス・シーネットル》

墓地から除外することで墓地の水属性モンスターをデッキに戻すことができるカード。

もちろん《シーランサー》で墓地に戻してやることで繰り返し使えるので、《コーラルアネモネ》で《シーランサー》を蘇生、《シーランサー》で《シーネットル》を装備、墓地に戻った《シーネットル》で《コーラルアネモネ》を補充、で繰り返し《シーランサー》を盤面に出力できる。

墓地に確保する方法が若干ネックだが、《アデュラリア》の墓地肥やし効果で落とすか、《サラキアビス》の墓地肥やしコストが暇している時にこのカードに充てるかでやりくりしている。

 

《氷結界》

「氷結界」カテゴリではなく通常罠カードの方。

主にマーレラで落として《シーランサー》や《バハルストス》を拾うためのカードだが、《餅カエル》がいなくなったせいで「スプライト」パーツに対する依存度が上がったので、以前ほど気軽には使えなくなってきている。

できる限りこのカードに依存せずに触れるようにと思って《シーランサー》の枚数を3枚にしたりはしているが、まだまだこのカードを抜くわけにもいかないかなという状態。

 

《ハイレート・ドロー》

《シーランサー》の装備破壊カードその2。

こちらは相手ターンに《アクアマリナ》を破壊してバウンスの妨害に充てるのが主な仕事。

墓地効果は《バハルストス》と同じく一連の処理で破壊とセットを行うので、破壊に成功しないと場にセットされないため、使い減りしない墓地誘発の破壊手段として運用できる。

相手メインフェイズにしか発動できないのが玉に瑕だが、よくありがちな相手ターンに使えるセルフブレイクカードと比べて、場にセットしなくてよく(≒自分の魔法罠ゾーンを埋めない)使い減りしないカードはこのカードくらいなので、あまり文句は言わずに使っている。

 

《聖光の宣告者》

「スプライト」カードの採用から需要が高まったカード。

ギガンティック》の縛り下では《コーラルアネモネ》で《シーランサー》を蘇生できないので、このカードで手札に回収してアドバンス召喚することで《シーランサー》を出力している。

 

《エピュアリィ・ビューティ》

ギガンティック》の☆2縛りと《コーラルアネモネ》の水属性縛りが重複している時に出せる★2エクシーズがこれくらいしかなかった。

他の選択肢は《キャット・シャーク》や《アーマー・カッパー》等。

 

 

その他採用候補

「グレイドル」カード

元々は入っていたが《餅カエル》がいなくなったことで《グレイドル・スライムJr》がデッキ内で浮いた存在になってしまったために抜けていった。

《餅カエル》と《スライムJr》が抜けたことで除外したい水属性がおおよそ「ガエル」モンスターだけになってしまったので、水属性を除外するカードの採用意義も怪しくなるなど、デッキに与えた影響は大きい。

 

《クリスタル・ガール》

《氷結界》以外で《シーランサー》に触るカードとして真っ先に考えた。

現時点のカードプールだと能動的にこのカードに触るための選択肢が《魔導書の神判》と《深海姫プリマドーナ》くらいしかなく、前者は構築段階の縛りが重く、後者は良さげな展開√が思いつかなかった。

そろそろ☆1魔法使い族なら1枚から《魔導書の神判》でリクルートできるようになりませんか?

 

《森の聖獣 キティテール》

2軸のカードで《シーランサー》を墓地に確保できる。

同じく2軸の獣戦士族の層の薄さを見て考えることをやめました。

 

《No.37 希望織竜スパイダー・シャーク》

昔から採用したいと思っているけれど、なにかと上手く使えずにいる。

☆4水属性×2を場に揃える方法、どうやって除外するのか、装備した後の破壊手段、蘇生先の設定とこのカードだけでも考えることが何かと多い。

それに加えて、被破壊時の効果持ちなのでただ場に置いておくと相手も真っ当に破壊してくれるわけでもなく、除外されるならいざ知らずバウンスされると目も当てられない。

かといって、場に出すだけ出してそのまま何かの素材にするのは味気ない気もしてしまうので、本当に扱いが難しい。

果たしてこのカードを上手く使える日が来るのか。

 

《ゲイザー・シャーク》

【シーランサー】デッキを組むならいずれは採用したいよねという(1つ前の型には入っていたのだけど)。

《アビス・シャーク》や《クリスタル・シャーク》の登場で《スパイダー・シャーク》の出力と《ゲイザー・シャーク》を両立しやすくなっているので、以前よりは無理なく採用できるようになったとは思う。

ただ《ゲイザー・シャーク》から出力する水属性★5エクシーズの面々がいかんせんピーキーな性能をしているものばかり(というかどいつもこいつもエクストラ枠を複数食う)なので、もう少し扱いやすい水属性★5エクシーズが増えるといいなあという気持ち。

 

《ヴィサス=スタフロスト》

「自分の場のモンスターを破壊しながら場に出てくるモンスター」なので、《バハルストス》と同じく使い減りしない装備破壊手段としての運用が可能。

《バハルストス》と比べて場に出た後の仕事がそこまで多くないので、サポートを共有できるバハルストスの方に軍配が上がるかなという感じ。

サーチやサポートはこちらの方が豊富なので、今後の新規によっては何かしら使い道が生まれるかもしれない。

 

《大要塞クジラ》

破壊されるとデッキ・墓地から戦士族・水属性モンスターを特殊召喚できる。

もちろん装備から破壊されても良いので《シーランサー》の装備品として運用できる。

現時点のカードプールでは戦士族・水属性で単体で仕事のできるカードはあまりないので、今後の新規次第では採用できるかもしれない。

除外手段自体は《ゴーティスの双角アスカーン》というカードがあるので繰り返し☆8シンクロする動きさえ用意できれば比較的達成は容易かもしれない。

 

あとがき

2022年7月改訂にて禁止カードとなった《餅カエル》さん

この記事を書いていて改めてこのデッキで《餅カエル》がいなくなった影響は大きかったんだなあと改めて実感した。

長らく制限改訂で所持デッキに大きな影響を受けたことはなかったので、既存デッキの大幅な改築をしたのは久しぶりだったような気がする。

本文中でも何度か触れたが、採用したいカードが少なく、デッキ枚数の量増しのためにとりあえずで入っているカードが結構な割合あるので、もう少しデッキ内の密度を上げていけるように考えたいと思う。