デッキメモ-【剛地帝グランマーグ】〔~2023年5月〕
概要
以前から考察していた剛地帝グランマーグのデッキがひとまず形になったので、現時点の構築をメモとして記しておこうと思う。
当デッキの大まかな考え方はこちらも参照。
デッキコンセプト
今一度、デッキコンセプトの確認をしておこうと思う。
やりたいことは、相手モンスターを裏側守備表示にしてコントロールしながら戦い、できる限り毎ターン剛地帝グランマーグをアドバンス召喚して除去&ドローをしていくこと。
その上でフォトンワイバーン等、競合相手のカードとの差別化を意識して構築していく。
構築経緯
2023年3月18日に「デッキビルドパック ワイルド・サバイバーズ」が発売した。
このパックに収録されている「VS 螺旋流辻風」は月の書のような効果を持っており、同テーマ内にこのカードに触れる「VS Dr.マッドラヴ」を内包している。
そのことから「VS」カードを中心とした構成にすれば、剛地帝グランマーグのデッキを構築できるのではないかと思い、改めてこのデッキを考え始めた。
しかしながら、考えているうちに求めていた初動の要求には「VS」はそぐわないことが判明。
代わりに「蟲惑魔」のカードならば要求を満たせることが分かったので「蟲惑魔」を中心にデッキを構築し始めた。
主要なカードの採用理由について
「蟲惑魔」関連カード
立ち上がりの動きを担当するカード群。
底なし落とし穴による裏守備作りのサポートが主な仕事。
トリオンを蘇生して魔法罠除去、ティオを蘇生して底なし落とし穴の補充、単にリリース材の確保など、ホールティアの蟲惑魔の柔軟性がウリ。
「岩石族」カード
・リバイバルゴーレム、タックルセイダー
主に森と目覚の春化精や奇跡の穿孔で墓地へ送られるのが仕事。
単に盤面にモンスターを増やす、相手の置物を裏返しての無力化など、案外頼もしい。
素引きさえしなければ。
・地帝家臣ランドローブ、水界の秘石-カトリン
こちらはもっぱら御影志士からサーチされるカード達。
相手を裏返す、リリース材の確保、召喚権の追加と足回りの動きを賄う役割。
「忍者」関連カード
裏返した相手モンスターを利用する手段がグランマーグ以外にも欲しかったので採用。
相手モンスターを食ってリリース材を増やしたり、磁翁で裏返す側のカードにもなったり。
現在、有用な特殊召喚成功時のHANZOのサーチ先募集中。
初動について
このデッキの初動は主に
①:トリオンの蟲惑魔+通常罠カード
②:森と目覚の春化精+モンスターカード
の二通りから行う
①:トリオンの蟲惑魔+通常罠カード
トリオンの蟲惑魔を召喚。ホールティアの蟲惑魔をサーチ。
トリオンの蟲惑魔1体でセラの蟲惑魔をリンク召喚。
ホールティアの蟲惑魔をセット。通常罠カードを捨ててホールティアの蟲惑魔を発動し特殊召喚。
セラの蟲惑魔の効果でデッキからトリオンの蟲惑魔を特殊召喚。
トリオンの蟲惑魔の特殊召喚成功時の強制効果を発動。
セラの蟲惑魔の効果でデッキから底なし落とし穴をセット。
トリオンの蟲惑魔とホールティアの蟲惑魔で御影志士をエクシーズ召喚。
結果:セラの蠱惑魔+御影志士、底なし落とし穴
②:森と目覚の春化精+モンスターカード
森と目覚の春化精とモンスター1体を捨てて効果発動。
デッキからリバイバルゴーレムを墓地へ送り、森と目覚の春化精を特殊召喚。
森と目覚の春化精とリバイバルゴーレムでシトリスの蟲惑魔をエクシーズ召喚。
シトリスの蟲惑魔でトリオンの蟲惑魔をサーチ。
シトリスの蟲惑魔1体でセラの蟲惑魔をリンク召喚。
トリオンの蟲惑魔を召喚。底なし落とし穴をサーチ。
セラの蟲惑魔の効果でデッキからホールティアの蟲惑魔をセット。
底なし落とし穴を捨てて、ホールティアの蟲惑魔を発動し特殊召喚。
セラの蟲惑魔の効果でデッキからティオの蟲惑魔を特殊召喚。
ティオの蟲惑魔の効果で墓地の底なし落とし穴をセット。
トリオンの蟲惑魔とホールティアの蟲惑魔で御影志士をエクシーズ召喚。
結果:セラの蟲惑魔+ティオの蟲惑魔、底なし落とし穴
どちらのパターンでも御影志士と相手を裏返すカード(底なし落とし穴)を構えられる。
②の初動の場合セラの蟲惑魔+ティオの蟲惑魔でクラリアの蟲惑魔を建ててもいいかもしれないと目下検討中。
また、準初動として忍者マスター HANZOで落葉舞をサーチし、各種相手を裏返すカードと合わせてお茶を濁す展開を用意している。
その他のデッキの動き
剛地帝グランマーグ+カード・アドバンス
デッキトップを5枚確認して操作したのち、アドバンス召喚の権利を1回増やすことができる。
増やした召喚権でグランマーグをアドバンス召喚することで、デッキトップ5枚の中から好きなカードをドローできる積み込みギミック。
主に狙いにいくのは上振れ目的の森と目覚の春化精。
ダーク・アドバンス+バージェストマ・カナディア
ダーク・アドバンスで相手ターンに墓地のグランマーグを回収し、そのままアドバンス召喚。
ここに墓地のカナディアをチェーンすることでリリース材を1体分浮かすことができる。
もちろんカナディア自体も相手を裏返す手段の一つであり、通常罠カードなのでトリオン初動にも貢献する。
その他採用候補だったカード
冒頭でも貼った前記事と被る話が多いのでここは軽く読み飛ばしてもらって構わない。
「帝王」カード
「せっかく御影志士でサーチできる岩石族というステータスを活かすのならば、ダーク・アドバンスではなくて連撃の帝王でもいいのでは?」
ここは最後まで悩んだ部分。
基軸のパーツが蟲惑魔である以上は通常罠に寄せるべきということで不採用に。
今後、邪炎帝王テスタロスのような剛地帝の上位モンスターなどが出たら考え直したい部分ではある。
生きる偲びのシルキィ
1個前の型のグランマーグの時に基軸パーツになっていたカード。
スプライト周りでシルキィとボルトヘッジホッグを揃えれば毎ターン相手を裏返しながら★2エクシーズが組めるよねという動き。
自分フィールドのシルキィの対象の確保、★2エクシーズの中に有用な地属性がいないなど、欠点も多かった。
スプライトエルフが禁止の影響も少なからずあるが、いずれはもう一度向き合うべきかなあとは思っている。
ブロックドラゴン
岩石族といえばこの人。
なのだが、なぜ入っていないのかというと色々長くなる。
このカードで☆8モンスターをサーチするのは勿体ないだとか、墓地リソースを食い荒らすだとか、もっともらしい言い訳はそれなりにある。
が、端的に言えば嫌いだからです。
今後の拡張案
・シンクロモンスターの導入
グローアップバルブや、円喚師フェアリなど、相性の良いチューナーがそれなりに揃っているので、シンクロモンスター周りで何かできないかしらという話
現時点で採用を確定としているエクストラデッキのカードが5枚だけのため、それなりに大掛かりな動きでも導入しようと思えばできたりはする。
・積み込みドローギミックの採用
剛地帝グランマーグのウリの一つである、カード・アドバンスと相性がいい部分をもう少し活かせないかなあと。
現時点でのOCGのカードプールだとドロー時誘発のカードはごく少数であり、一番強いカードでも守護神官マハード止まりなので、ここは今後のカードプールの増加に期待しようかなと思っている。
・リンクモンスター対策
これはどちらかというと拡張案というより今後の課題。
裏守備コントロールの常であるが、リンクモンスターに対しての解答がない。
素材の時点で裏にしてしまえば、と言いたいが、それではスケープゴートのようなトークンからのリンク召喚には対抗できない。
しかし、リンクモンスターに対するピンポイントメタのようなカードを採用しては他のデッキ相手に腐ってしまう。
リンクモンスター対策でありつつ汎用的に使えるカードを何か思いつきたいところ。
あとがき
剛地帝グランマーグのデッキを考え始めたのが2016年。
実に7年越しにデッキとして形になった。
これまでもなんどか形にはしたものの、納得がいかず組んでは崩しを繰り返していた。
今回のデッキはかなり自分の中でも納得度の高い構築になったので、ここから年月をかけて徐々にブラッシュアップしていけるといいなと思っている。